タナカケイより

2011年03月15日(火)

頭の中でぐるぐるとおもう事、そのどれを言葉に変えて並べてみても心地悪さしか感じません。

僕の好きな言葉。太宰治の「津軽」より
「信じるところに現実はあるのであって、現実は決して人を信じさせる事が出来ない」

この混乱のなかであっても、一人一人、胸にいだく、信じるものが、光になって、あなたの体を温めて、心の平穏をもたらしてくれる事をねがってます。


地震のとき、僕は北海道の大沼に両親といました
TVで流れる現実に胸が苦しくなりました

でも、一歩外に出ると、まだまだ積った雪に、春の日の様な日差しが降り注ぎ
きらきらしたあぜ道の向こうには、僕の大好きな駒ヶ岳がこっちを見ていました

信じられないくらい、美しい光景でした。

足下を見ると、小さなふきのとうが芽を出し
近くの農家では、ヤギやヒツジが出産を終えて
お母さんのもとで、元気にないていました

子供達もほっぺを真っ赤にして、かけ回り
初めて出会った僕にも、やさしい笑顔をくれました

僕はとっても弱い人間だけど、勇気や優しさをくれるものは、いつもそこにある営みの中からだと思いました


とはいえ僕は信じるものがふわふわしています。
でも、ふわふわしたものがあるのは分かります。
それを、より近くで見たいが為に、僕はふわふわに向かって、ゆっくりと、営みを続けて行こうと思います

僕もきっとあなたたちの一部だし、被災してしまった方々の心も僕の一部です
いつかどこかで重なった時に、お互いが笑顔でありますように

ショピン サケロック 田中馨

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